「おジャ魔女どれみ16」、新設定まとめ

おジャ魔女どれみ16 (講談社ラノベ文庫)

おジャ魔女どれみ16 (講談社ラノベ文庫)

というわけで、講談社ラノベ文庫おジャ魔女どれみ16」の話です。
2011年12月2日、まさかまさかの、「おジャ魔女どれみ」復活ですよ皆さん。
ラノベとはいえ、続編が出るなんて思いもしなかった。
おジャ魔女どれみが……帰ってきた!*1


しかし、そのタイトルにあるように、彼女たちはもう15,6歳。もう高校生です。
小学生の時とは、随分と成長しています。当たり前のことですが。
……ちょっとショックを受けるような、新設定もありました。
ってことで、自分を落ちつけるためにも、「おジャ魔女どれみ16」の登場人物を紹介し、そこで明らかになった新設定をまとめてみようと思います。
つまり、ここからはネタバレ全開でお送りします。お気を付け下さいませー












準備はよろしいですか?











本当によろしいですね?










では始めますよ?









おジャ魔女どれみ16」まとめ(最終更新:2011/12/09)

  • 春風どれみ
    • 本編は基本、彼女の一人称で語られる。
    • 美空市立美空中学校を卒業、県立美空高等学校に(はづきの協力で合格の最低ラインギリギリの成績で)入学。
    • 自称が「世界一不幸」から、「世界一幸せな(十五歳の)美少女」に変わった。
    • 第一章の同窓会までは、卒業式以来会ってないクラスメートもいる模様。中学が違ったり、美空市から引っ越したり(あいこたちではない)。
    • 尚、馬越氏の挿絵に描かれた美空小同窓会の様子では、違うクラスのはずのどれみ、はづき、あいこ、横川信子、岡田ななこが共に会話している。……結局一組二組が、行き来自由の合同同窓会になったのだろうか?
    • 中学生時代、どれみ&はづきは毎週土曜日に、お互いの家や図書館でよく会っていた。
    • 大阪に帰ったあいことは、昨年の中学の修学旅行で四国に行く途中、新大阪駅で再会した。
    • おんぷとは半年前まで、携帯で連絡を取り合っていたが、今年に入ってから連絡が取れない。同窓会も欠席。詳細は後述。
    • ニューヨークに行ったももことは丸三年会っていないが、二日に一日はメールでやり取り。同窓会は欠席。
    • 魔女界に帰ったハナとは、あれから一度も会っていない。涙ぐんでしまうので、現在でははづきと共に、ハナの話題は禁句にしている。当然同窓会は住所不明で欠席扱い。
    • 何やら失恋したらしく、髪を切る。同窓会で久々にお団子ヘア、もとい「シニヨン」に。
    • そして、何とその失恋の相手は小竹。中二の秋、矢田とはづきがあんまり仲良くしているのを、どれみがぼやいたのが小竹への告白のきっかけ。はづきが懇切丁寧に小竹の小学生時代の言動を解説、鈍感などれみがようやく小竹の想いに気付きラブレターを送るも、待てど暮らせど返事はなし。中三ではクラスも別々になり、ギクシャクしたままの状態が続いていた。これをどれみは「完全にフラれた」と解釈していた。
    • やはりというか何というか、美空小卒業式でのどれみMAHO堂籠城事件は、どれみの中で黒歴史化した。
    • 高校でのどれみは一年A組。矢田まさる、長谷部たけし、佐川ゆうじ、太田ゆたか、宮前空、島倉かおり、奥山なおみ、長門かよこ、横川信子、そしてあいこと一緒。……ただし台詞があったのは、あいこと信子、島倉のみである。
    • 残りのクラスメートは十九人。「この生徒達の詳しいことは、おいおい紹介していくからお楽しみにね。」とどれみはモノローグで語るが、紹介は一切されなかった。
    • 頼まれもしないのにお節介なのは相変わらずで、錯乱した信子に「どうして、そうやって、人の心の中に土足で入り込んでくるの?」と言われてしまうが、どれみはうんざりされても、嫌われても構わないと断言できる程成長した。
    • はづき、あいこと共に、「自分のために使ってはいけない」という制約を自ら課して魔女見習いに復帰。それは、行方知れずのおんぷに会いに行くため。なお見習い服のサイズは、現在の自分の身体に合ったものをイメージすれば、その通りの服が出てくるらしい。「魔女見習い、バージョンじゅうろく!」が決め台詞(この時点ではまだ三人とも15歳だけど)。ちなみに馬越氏による挿絵もあるが、足の辺りとかちょっと『ハートキャッチプリキュア!』っぽい……のは言わないお約束? またポロンも、クルールポロンのほうを与えられた。
    • 数々の事件を経て、九月。正真正銘の一六歳になった彼女は、自分だけ子供のままなのか? と心配になり、まずは小竹との決着をつけようとする。結果は小竹の項で後述。
  • 藤原はづき
    • 矢田との関係は至って順調。しかし、カレン女学院は男女交際に厳しく、二人だけで会うことは禁止。矢田がはづきの自宅に来ることが多いが、矢田の家にはづきが行く際ははづき母、ばあやが付き添っている。はづき曰く、たまには二人きりでデートもしてみたいらしい。
    • ヴァイオリニスト一本に打ち込むため、数々の習いごとは一切やめた。自主練習も地道に続けている。
    • どうやらカレン女学院の裏サイトのターゲットになっていた模様。
    • どれみのモノローグ曰く、「自分にはクラスに友達もいるし、科は違うけど、玉木麗華もいるし、小学校以来の大親友や、MAHO堂のマジョリカやララがいるから、幸せだって。」と。同じカレン女学院(おそらく音楽科ではない)に進学したはずの、伊集院さちこの名前は出てこなかった……
    • しかし、ラブホテルの前での矢田とのツーショット写真を撮られ裏サイトに貼り付けられる。ラブホテルから出てきた……と嘘を書かれ、相当ショックを受ける。勿論、偶然そこで会って話をしただけ。何だ違うのか。
    • 犯人は向井莉子という、高等部からカレン女学院の音楽科に入ってきたはづきの友達。詳細は後述。
    • 曰く「私はヴァイオリンが大好きだから、毎日毎日レッスンしているけれど、天才じゃないし、プロにもなれないかもしれない。今は私の音を誰かに届けたいって思っているだけ」。
  • 妹尾あいこ
    • あいこの祖父、昨年に妹尾家全員に看取られ、穏やかに逝去。
    • 有馬健一(アンリマー)は、あいこからフッた。中一の頃はボケツッコミが上手くいっていたが、ボケ役のはずのアンリマーがツッコミに回り始め、挙句「将来、俺たちは結婚するんや」と言いふらし、あいこがブチ切れたから。
    • 中学校で陸上部に入る。大阪府の大会で100メートル走で優勝。全国陸上大会でも三位入賞。
    • あいこ母、勤務していた老人介護施設が、美空市に隣接する街にオープンする新しい施設の主任に。あいこ父も、玉木父のタクシー会社に再就職。一家そろって美空市に引っ越し、あいこもどれみと同じ美空高へ。
    • 四月の高校総体の県予選の100メートル走で、いきなり県新記録を樹立。陸上部での活躍が認められ、クラスだけでなく学校中の人気者に。
    • 頭に血が昇り易いのは変わらず、「口に手ェ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わしたる!」等の発言もあった。どれみには「十六歳*2の乙女のセリフじゃない」とツッコまれるが、本来の元ネタは『てなもんや三度笠』の主人公、あんかけの時次郎(演じるは故・藤田まこと氏)が、「耳の穴から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたるぞ」。その後「吉本新喜劇」の人気スター岡八郎さんが、あんかけの時次郎のギャグを少し変えて「ケツの穴から手ェ突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたるぞ」と言ったのである。おそらくあいこは新喜劇の方で覚えた台詞なのだろうが、まだ「口」のほうが上品なのである。*3
    • インターハイに出場。予選タイムが五位の成績で決勝にコマを進めたものの、コンマ01秒差で準優勝になり悔し泣き。しかしはづき曰く、高二高三含めた全国の高校生の中で二番目に速いというのは凄いことだと。
    • 国体の県の代表選手に選ばれる。弱体化している美空高校陸上部自体からは浮いた存在になりかけたものの、美空高一期生で100メートルでオリンピックの代表候補にもなった陸上部のOB・飯山さん(推定年齢六八歳)に才能を見いだされ、ますます奮闘。飯山さん曰く、「あいつ、絶対オリンピックに行けるよ」。
    • 兵庫で行われた国体で成年女子部100メートルに、社会人、大学生に混じって出場。一次予選は一位、準決勝では二位。決勝では勿論優勝し、自己新記録を0秒22更新する11秒52で、日本高校生新記録。
    • 結果的に、MAHO堂メンバーでは一番の活躍と結果を見せる、超優遇キャラクターとなった。おめでとう!
  • 瀬川おんぷ
    • どれみとは半年前まで携帯で連絡を取り合っていたが、今年に入ってから連絡が取れない。同窓会も欠席。
    • おんぷ父、一月末付で、札幌支社に転勤。おんぷも付いていったようで、元気ではいるらしい。
    • 小学生時代に比べ、人気は急落している。大ヒットした『ガザマドン』シリーズの二番煎じ『ザガイドン』が、興行的に大ゴケしたのが最大の原因で、本人も認めている。しかし、女性週刊誌で噂話や誹謗中傷の記事も書かれるように。
    • どうやら、母と稚内にいるらしい。買い替えた携帯の番号やメールアドレスを知らせなかったのは、マスコミがうるさくて、どれみたちに迷惑をかけたくなかったから。
    • おんぷ母、「ルカ・エンターテイメント」(原文ママ。「ルカ・エンタープライズ」では?)の社長・マジョルカが魔女界に帰ってからは、自分で会社を作り自ら社長に。だが、おんぷを売り込もうと必死になり過ぎて軽い脳梗塞になる。幸い軽症で、言葉は何の不自由もなく、現在は歩けるようリハビリ中で、杖があれば歩けるまで回復した。母が快復するまで稚内にいる予定。
    • 芸能界復帰については思案中だったが、どれみ父の実家で女優の道を改めて志す。母親の夢のためではなく、自分の足で立ち、ゆっくりでもいいから、女優の道を楽しんで歩いていきたいと。
    • その後、本来の行動力を取り戻し、別の芸能プロダクションに所属して独り立ちするために東京へ。舞台のオーディションを受けた縁で、今でも付き合いがある、同世代の女優の桐野かれん(原文ママ。明らかに「森野かれん」なのに間違えた? それとも改名?)と同じ事務所へ在籍することに。テレビではなく、舞台での再デビューを目指す。
    • 現在はMAHO堂のアルバイトも、魔女見習いにもなっていない(折り込みのカラーイラストでは、魔女見習いVer.16の姿を見せているが)。だが美空市には毎週やってきており、どれみ母による歌とピアノのレッスンを受けている。他の日もダンスや英会話、体力作りに、色々な映画やミュージカルを観て勉強と、厳しいスケジュールをこなし、女優への道を邁進中。
  • 飛鳥ももこ
    • ある意味本作の最大の被害者。出番が最後しかなかった。折り込みのカラーイラストでも、ハナと共にハブられている……
    • 父の会社が中国で大きなプロジェクトの仕事を引き受け、秋に日本に戻ることに。
    • 彼女も魔女見習いVer.16に復帰した模様。何があったか、「続きは、次の巻でね!」とどれみ。「(2巻につづく)」とも書かれていた。しかしタイトルの「おジャ魔女どれみ16」に、「1巻」という記載はどこにもない。本当に出るんだろうか、出なきゃ困るんですけど! 漫画版『ふたりはプリキュアS☆S』みたいに、「第2巻につづく」と書いてあったのに出なかった例もあるし!
    • 尚、髪型のイカリングは変わっていない。まぁMAHO堂全員、基本的に髪型あんまり変わってないけど。
  • ハナちゃん
    • マジョリカを後見人から外し、マジョルカに変える。魔法力こそ上達したものの、かなり重症の反抗期に。
    • そのとばっちりを受け、ドドたち妖精は、ハナの真意が分かるまで世話係として魔女界に留まることに。
    • 彼女も本筋での出番なし。何があったかは続刊で語られる……のか?
  • マジョリカ、ララ
    • MAHO堂のあった土地は、マジョリカらが魔女界に帰ってから建物が取り壊され更地になっていたが、マジョリカが人間界に帰還してからMAHO堂復活。
    • マジョリカ、どれみと同じシニヨンの髪型は変わらないが、白髪が見え隠れ。ちょっと老けた? 魔女なのに?
    • MAHO堂復活の理由は、ここで魔法グッズを売って、生活費を稼ぐため。バイト代を出すから、店を手伝ってとマジョリカが依頼。
    • 魔女界にいても、マジョリカの水晶玉で、時々どれみたちのことは見ていたらしい。ハナが見せてと言うから。
    • はづき、あいこは忙しく、MAHO堂でのアルバイトは土日しか来られない、と。どれみは、来週から飯田かなえの両親がやっているステーキハウスで、毎日夕方からアルバイトすることになっていて、時給は900円と高校生にしては破格、週に一度はまかないでステーキが食べられる……はずが、結局MAHO堂のアルバイトを選ばされることに。ステーキが食べられないどれみのお約束は、高校生になっても変わらない。
  • 春風ぽっぷ
    • 現在小学五年生。
    • 春風家の家計は火の車にもかかわらず、カレン女学院に進学希望。ピアノの才能を母から受け継いだ模様。
  • 春風渓介
    • 渓流釣りブームが去ったことで、フライフィッシングライターの仕事が減る。最近では、海釣りの記事も書くようになった。
    • ……だがそんな状態でも、新しい釣竿を買ったらしく、それがどれみ母にバレて……
    • まぁ何というか、無印1話そのまんまの展開である。
    • それでも一応、おんぷに女優への道を再び開かせた活躍を見せたのは前述の通り。モンカゲロウのスーパーハッチ(大量羽化)を見せ、「おんぷちゃんも今、このモンカゲロウと同じように、子供から大人に成長しようとしてるんだ。もがいてもがいて、もがき抜いて、結論を出すといいよ」とアドバイスした。
  • 春風はるか
    • 専業主婦をやめ、自宅で幼稚園児たちにピアノを教えて、家計の足しにしている。
    • また前述の通り、おんぷに歌とピアノのレッスン中。
    • 結果的に、春風夫妻揃っておんぷの道を応援・指導したことになる。
  • 関先生
    • 日本に帰国しており、美空小の教諭に復帰。五年生からぽっぷの担任に。当然同窓会には出席。
  • 西澤先生
    • 関先生より一年早く結婚して、現在育児休暇中。赤ちゃんを連れて同窓会出席。
  • 小竹哲也
    • 本作一番の出世キャラ。というか何があった、という変わりぶり。
    • 中学に入った途端背が高くなり、今では180cm。小竹のクセに。
    • 中学時代はサッカー部のキャプテン兼エースストライカーに。下級生の女子からモテモテ。小竹の分際で。後に、おんぷすら「カッコよくなったわね!」と言っていた……
    • 前述の通り、どれみから海岸でラブレターを手渡される。つまり『ドッカ〜ン!』最終回で、どれみがラブレターを渡した相手は、小竹ということに……? 小竹、貴様ァァァ……!
    • 高校では一年で既にレギュラー。もっとも美空高のサッカー部はいい監督がおり、強くて有名らしく、うかうかしているとすぐにレギュラーを奪われてしまうくらい。故に、努力は欠かしていないようだ。
    • ようやく出したラブレターの返事は、「お前を国立に連れていく」。告白そのものだと大親友たちにその意味を教えてもらったどれみは、一緒に喜んで、一緒に悔しがることから始めようと、サッカーにも詳しくなろうと決意した。
    • ……尚、正面から挿絵を描かれた、唯一のクラスメートキャラである。だからどうしてそんなに優遇されたんだお前は。
    • そして、小学校の頃同じサッカー部だった、木村たかおや伊藤こうじとの、現在の仲は不明である。「……お前はいいよなぁ……一人で出世しやがって……どうせ俺たちなんか……」という、地獄兄弟的な怨嗟の声が、自分には聞こえた。
  • 横川信子
    • 中学時代は、丸山みほとのコンビであちこちの少女漫画雑誌に「美空小町」(秋元こまち「ガタッ」)ペンネームで雑誌社に持ち込み、投稿し、入選せずとも佳作は何度か受賞。
    • 小説家志望なのも、小学生時代から一貫して変わらず。
    • 中学時代は一度もどれみと同じクラスではなかった。
    • みほとは違う美空高に進学、みほにも「中学時代は、何も面白いことがありませんでした」と同窓会で言われてしまう。もうコンビを解消してしまったようだ……
    • 嘘をつく時は「アヒル口」になる癖がある、ということになったようだ。原作アニメではそういった描写はなかったはずだが、小説という挿絵の少ない媒体だからこそ追加された設定なのだろう。
    • 毎週日曜の午後、ダイエットを兼ねてジョギングしている。(身体を動かすとネタも降って来るからだろうか?)
    • やがてスランプに。みほとのコンビ時代から、ツーランクは落ちたとどれみの評価。コンビを組む前からも焼き直しというか、新しさもなければ、一番のウリの笑いも全然ない。書いている信子本人も、ちっとも面白くなかったらしい。
    • スランプ、及びみほとのコンビ解消の原因は、みほがこっそり編集者に「君の絵は素晴らしい。原作の子のぶっ飛んだ話より、もっとちゃんとした原作者と組めば、すぐにでもデビューできるよ」と言われたのを聞いたから。心がズタズタになるくらいショックだった、とのこと。ならばみほだけでもプロの漫画家になれれば……と、悪者を演じていたらしい。
    • だがみほは、美空小町でなきゃ漫画は描かないと宣言。二人の中は修復され、コンビ復活。抱腹絶倒の傑作が再び生まれ始めた。
  • 丸山みほ
    • 信子とは違い、私立碧が丘(あおがおか)学園高校に進学。漫画研究クラブがあり、結構プロの漫画家も出ているらしい。
    • 自分の絵が上手くなったのは、信子の話が面白いから、それを生かそうとして試行錯誤した結果だと語る。
    • 信子の原作をお荷物と言った編集者から、有名な原作者の原作が送られてきたが、すぐに断って原作を送り返す決断力、行動力を見せた。
  • 矢田まさる
    • 正式に「はづきちゃんの彼氏」と明記される。
    • 後述の向井莉子曰く、「"カッコイイ"彼氏」とも。小竹のような具体的な身体的成長の描写はなかったが、かつての不良小学生のイメージは消え、順当に父親のようにイイ男になりつつあるようだ。
    • 現在はジャズ・トランペッターを目指している(公式サイトのキャラ紹介では「警官になるのが夢」と書かれていたが)。そのために、『バード』というジャズ・クラブで、ウェイターとしてアルバイトを始めるらしい(『バード』の由来は、アメリカの有名なジャズ・ソフォン奏者のチャーリー・パーカーのニックネームから)。「不良」とまで呼ばれた矢田が接客業とは、随分丸くなったものである。
    • どれみのモノローグ曰く、「矢田くんとはづきちゃんは、ジャズとクラシック、トランペットとヴァイオリンと音楽のジャンルも楽器も違うけど、同じ音楽を好きな同士、話が合うんだよね。それに、二人とも目標がプロの演奏家だから、本当の恋人同士になるのは、その夢の一歩を踏み出してからなんじゃないかなって思ってる。」
    • ただし、本編での台詞は皆無
    • おまけに、はづきの裏サイト騒動で様子がおかしいことに、不覚にも気付かなかったようだ。玉木から裏サイトのことを聞いて、慌ててはづきのところにやってきた、とのこと。書かれるくらいなら交際はしばらくやめよう、とまで言い出したそうな。……もっとも、様子がおかしいのに気付かなかったのはどれみも同じで、大仰に後悔する描写があった(あいこは気付いていた)。
  • 長谷部たけし
    • 矢田との喧嘩友達は相変わらず。出番や台詞、現在の目標などは語られず。母の店の手伝いを続けているのだろうか?
    • 工藤むつみとの進展についても語られず。というか、むつみ自体名前すら出てこなかった……
  • 島倉かおり
    • プロのカメラマンを目指す。出番・台詞も若干あり。
    • どれみ、島倉を「かおりちゃん」と呼ぶ。かつては「島倉」と呼び捨てだったが、中学時代で仲良くなったのだろうか。
    • 一方のはづき、島倉を「島倉さん」と呼ぶ。小学校の頃(無印17話)では、「かおりちゃん」と呼んでいたのだが……おんぷがマスコミに追いかけられているという真面目な話だったからか? 後の章では島倉のいないところで「島倉かおりちゃん」と呼称。
  • 奥山なおみ
    • 10年連続でどれみと同じクラスに。ギネス級の快挙だが、出番・台詞はなかった。
  • 長門かよこ
    • 不登校児から一転して、中学時代は皆勤賞を取る。出番・台詞はなし。
  • 林野まさと(はやしの・まさと)
    • 同窓会にて台詞こそあったものの、ルビを間違えられる。正しくは「りんの・まさと」。
    • その出番・台詞すら、「出席番号順がいいと思います」以外は皆無。本人の近況も語られず。
  • 玉木麗華
    • アニメでは「玉木麗"香"」だったが、本書では何故か「玉木麗"華"」に。改名した?
    • どれみの知らないうちに彼氏(?)ができ、自己中心的な性格が少し変わった。彼氏については後述。
    • はづきも、最近雰囲気が変わった、大人っぽくなった、と。
    • はづきのことを気にしていたのか、小学時代は犬猿の仲だったはずの矢田に、ちゃんと裏サイト事件のことを伝えていた。
  • アレクサンドル・T(田吾作 *4 )・オヤジー
    • おんぷを心配し、人間界の北海道に現れる。そこで同じ目的のどれみたち三人と再会。
    • 現在は魔法使い界の幼稚園の園長に。ウィザードペンペン草が元気になり、次々と魔法使いの赤ちゃんが生まれてきたため、保育士不足とのこと。休みも半日しか取れない程。
  • 八巻六郎(やまき・ろくろう)
    • 美空高1−Aの担任。45歳。だがどれみの見立てでは、5,60代と言われても誰も疑わない外見。
    • 目茶目茶ダミ声で、上の前歯が一本欠けており、白髪まじりの剛毛で寝癖も酷い。老眼鏡をずらしてかけているため、いつも上目遣いで、背広はよれよれ。初日の挨拶でいきなり、奥さんの稼ぎがいいから先生辞めようか悩んでると語り出すなど、やる気のなさが見える。
    • ヘビースモーカーで、歯はヤニだらけ。禁煙は無理と断言。かなり重い両切りの煙草『ピース』(タール28mg、ニコチン2.3mg)を愛煙。
    • 超が付く程のジャイアンツファンのため、あいことは犬猿の仲。
    • どれみとあいこに「レオン」と仇名を付けられる。理由は、カメレオンに似てるから。……FLAT4のほうのレオンについての言及は一切なし……。
    • 既婚で、相手は最近片っ端から主婦専門の雑誌の表紙を飾っているカリスマモデルの八巻美奈子。カレン女学院出身で、在学当時からカリスマモデルだったらしい。夫にはゾッコン。
    • そしてその正体は、不良界隈では伝説の「ご意見無用 美空爆裂族 三代目総長 八巻六郎」。後述の立花恭平の、昔の不良仲間を土下座させる気迫を見せた。
    • このように学校の外では何故か格好いい先生だが、校内では意外と厳しい。初登場時のやる気のなさは何処へやら、である。
    • 尚、挿絵で描かれた新キャラは、八巻先生のみ。
  • 向井莉子(むかい・りこ)
    • 高等部からカレン女学院の音楽科に入ってきたはづきの友達。
    • はづきの裏サイト騒動の犯人。自分にないものを何もかも持っている(と、思い込んだ)はづきへの嫉妬心から来るちょっとした嫌がらせがどんどんエスカレートし、裏サイトの書き込みのネタを探し尾行するまでに。罪悪感はあったものの、ブレーキが効かなくなったようだ。
    • だが、はづきの「向井さん、書き込みしてて楽しかった?」の言葉から、自分の過ちを自覚。泣きながら謝罪し、やがてはづきとの仲は、あっけなく修復した。それでも「友達」と呼んでくれたはづきと、下の名前で呼び合うようになるくらいまで。
  • 立花恭平
    • 美空高三年。元モデルで現在はエステティシャンの母と二人暮らし。玉木の彼氏(?)。
    • 一匹狼の近寄り難いタイプだが、怪我した猫を助けるなど本当は優しいという王道の元・不良。その猫がきっかけで、玉木とのお付き合いは始まった。
    • 一年の頃の担任は八巻先生。色々相談に乗っていたらしく、先輩の味方になると約束し、昔の仲間たちと完全に手を切れとアドバイスしたとのこと。
    • 現在は八巻の協力もあって、昔の不良仲間ときっぱり縁を切り、獣医大目指して勉強とバイトに忙しいようだ。玉木も同じ大学に行くかは未定だが、勉強は頑張っているらしい。
    • ……ただし、恭平自身が喋った描写はなかった。
    • それにしても、「不良少年と、お嬢様」――まんま矢田はづじゃないか。こちらは本物の元・不良みたいだったけど。

……こんな感じですかね?
自分の感想としては、見習い服通り無印のノリを、そのまま高校生に当てはめたような感じですね。
高校生らしい描写は、『仮面ライダーフォーゼ』の仮面ライダー部程大げさでなく、でも相も変わらずちょい暗め。栗山作品らしいと言えば、それまでだけど。
まぁ、概ね満足です。おんぷ周りの設定違いを除けば。……森野かれんファンが激怒するぞこりゃ……


でも
矢田の
台詞が
なかった!


ナズェダ……ナズェダァァァ!!



――というわけで、正座して2巻を待とうと思います。できるだけ早く出してくださいね!

*1:ウルトラマンメビウス』第45話「デスレムのたくらみ」で、ジャック兄さんが登場した時の、きくち英一さん風に。

*2:ただし、あいこの誕生日は11月14日なので、この時点ではまだ十五歳のはず。

*3:ちなみに自分は、柴田亜美先生のドラクエ4コマで覚えました。

*4:※NEW電王の野上幸太郎とは全く関係ない。