スーパーヒーロータイム2009春の陣、いざ開幕!

今年のSHTの曲は、昨年の使い回しなのね。
こなれてきたら、小ネタなど挟んでくれたら嬉しい。そしていい加減、プリキュアも入れてやってほしい。
……まぁ、プリキュアのほうはテレ朝じゃなくて「朝日放送」だから難しい、ってのは分かってるんだけど……

シンケンジャー、流石は電王の小林靖子脚本。シリアスとギャグが「混ぜるな自然」。

お殿様レッド、1話にしていきなり重い過去が明らかに。
この現代において、火攻め矢まみれで父親討ち死に。何ですかこの本能寺の変は。
……龍騎の編集長役・津田寛治さんが演じたってことは、何らかの形で再登場ありますよね?
これを一番最初に見せてくれただけに、家臣を戦いに巻き込むことへの複雑さがにじみ出てます。


そしてこれをネタフリにして、時々素が出るのに吹く。
「爺、長い」は勿論、2話にして侍合体失敗で「俺余ってるだろ!」には爆笑でした。
それまでのシリアスな展開、全部ひっくり返りましたよ殿。
っていうか殿、ツッコむところそこですか殿! 殿もおでん合体に加わりたかったんですか殿ォォ!(笑)


リーダー的レッドといえば、一昨々年の我らが冒険馬鹿チーフ。
もうチーフ独りでいいんじゃないかな、と言われる程の頼れるレッドだったからこそ、ボケに回ったらドッカンドッカン笑いを取れた。
果たしてお殿様レッドは、同じようにキャラが壊れていくのか? それとも一見厳格なまま、ズレたツッコミを続けるのか?
……時代錯誤な部分に疑問抱きつつも、馬には率先して乗る辺り、ノリはいい殿だってのは明らかですからね。
上手く転がれば、ガチシリアスとギャグの同居した最強キャラになれるかも。



4人の家臣も、一気にキャラ立てされていくのは、観ていて気持ちいいです。
殿殿ばっかり叫んでる青い人は、演技に不慣れな一同をガンガン牽引していきますね。マジレンジャー初期の緑のアニキの如く、既に最強のボケの座を得てます。2話ラスト、切腹かと思いきや滝に打たれるとかどうよ。そしてそれを放置して帰る殿、完璧なツッコミです!
それと好対照な緑の人。シンケンジャー以外生きる道を知らない黄色い子に呆れつつ、おでん*1をあげたりする辺り、根はいい奴だってちゃんと示してますね。
そして夢を放り出したという桃色の子は、まだ色々事情を隠してそう?


戦闘のチャンバラも、時代劇好きな自分にとっては見ごたえ十分でした。
というか、流石東映分かってるなぁと思うのが、名乗りシーンで本名込みってこと。侍だもんね、忍者じゃないもんね。
でもって巨大戦でも戦闘員登場って珍しいなぁ、色々応用が利きそうだ……


今年の敵組織・外道衆。おお、朴ロミさんレギュラーっスか! 久々の女性役なのも嬉しい。
隙間から襲ってくるとか、本気で子供怖がらせる気満々ですね。いいぞもっとやれ。
で、この人たちもマイナスエネルギー集めてるのね。三途の川が溢れると同時に、ラビリンスもFUKOゲージ満タンにしてインフィニティ手にいれてそうだ。んでディケイドも世界を破壊以下略。


最後に、ツッコミどころ満載の黒子の皆さん。出来れば最期まで、主役勢と一切絡まずに背景に居てほしい。
間違っても主役回とかないよう、自分の役割に疑問を抱くとかないよう!(笑)

ディケイド、キバ編終了。で、5話タイトルの「かみつき王」って何?

こちらのワタルは、紅渡+登太牙って感じでしたね。
太牙が戦死していた場合、渡が辿ったであろう道だとも考えられます。
ファンガイアと人間の壁が、「人間と親しくなると、ライフエナジーを吸いたくなる」ってのも、オリジナルでなかった要素。モチーフがヴァンパイアですから、あって当然。そういえば「食っちゃった」オリジナルのドッガも、ガルルもそうだったのかな……
そして渡の母がクィーンだったのに対し、ワタルの父親のほうをキングとして、別の形で息子が父親を超える様を描く。
恐るべし、會川脚本……アナザー世界とはかくあるべし。


そして、士とユウスケの立場の差も明らかになりましたね。
破壊者として、偽悪者として世界に関わることにした士。
「だって俺クウガだし」、とあらゆる世界の笑顔を守ることにしたユウスケ。
ユウスケはワタルの友達になろうとし、士はワタル父の正体を独り胸に秘める。
正統派ヒーローと、孤独なヒーローの対比。
このダブルライダーが、お互いに欠けた部分を補っていくわけですね。いいなぁ、こういうの。
3話までは『カブト』の頃の、天道と加賀美の焼き増しかと危惧していましたが。ディケイドが超越者というより「偽悪者」として立ち位置が固まったおかげで、救いの手を払いのける or 差し伸べるという差がくっきり現れました。
……さて、噂のディケイド系ライダー2号は、どの位置に収まるか?



細かいところ。
士が、掟を守っていただけのルークを「気に入らない」と倒しちゃったのは、確かに後味悪い。「破壊することしか出来ない」っていうディケイドの宿命かもしれないけど。
でも次話で、ビショップがあっさり新キングに付いたのもあるし、ルークもワタルの掟には不服だったのかね。人間突き飛ばしながらファンガイア追いかけてたし。何よりワタルが孤独だったのは、誰もファンガイアと人間の共存を信じてなかったからで、つまり側近も……
で、この世界にクィーンはいないの?


士の決め台詞は、「通りすがりの仮面ライダーだ!」だけじゃない模様。

  • 「自分ひとりが闇に落ちたとしても誰かを笑顔にしたい。そう信じてる!」
  • 「そいつは信じている、掟を。人間とファンガイアは 共に生きていけると」

……「信じている」と呼びかけ、その世界のライダーに自分を取り戻させるのもまた、士の役割のようで。
まぁそれはいいんだけど、それさ、30分後の番組での決め台詞だから。
「私、信じてる!」とブッキーが、士のように宣言できる日は来るのか? 何せパイン覚醒回の3話では口に出来ず、4話でさりげなく言っただけだし……


オリジナルシリーズと違う可能性を見せた、キバの世界。だがひとつだけ、何も変わらなかったものがある。
それはキバットが、「喋るだけの変身アイテム」で終わったことだ。何というCV杉田の無駄遣い。
せめて、ファイナルフォームライドにツッコんでほしかった。
あと、キバーラといつ会ったか、どういう関係か教えてほしかった……


そして、随分経ってから思い出した。
おい、チューリッヒ何処行った!? まさか出落ち!?
チェックメイトフォーの3人はいないし、ガルルたちも復活した描写ないし、今ワタルの新しい友達になってやれるのは多分お前しかいないぞ、糸矢!



……ああ、草加? 原作通りだったね。アバンタイトルで消えなかっただけで、タイトル後に即帰ったわけだし。
でも「今日この辺にしておこうかな」って、池乃めだか師匠みたいなこと言ったんだから、次もあるって解釈で……いいのかな?
その時こそ、地獄兄弟他連れての、ライバルライダー大集合だ!



さて、気になるフレッシュプリキュア

衣兄(原文ママ)! ようこそブッキー! フレッシュプリキュア揃い踏み!

「ころもへん」は衣服関係の漢字で使う偏。
「しめすへん」は神事や祭関係の漢字で使う偏。
そうですよね、完璧な青い人。
……これで完璧を、完*2と書いてたら、ジッチャンの名にかけてタルトが推理始めるところだった。CV七瀬美雪なブッキーもいるし。by 秘宝島殺人事件。
そういえばVOWに、小説版のとある巻の表紙が「金田一少年の事件」になってる、とツッコまれたこともありましたね。
まぁ自分も人のことは言えません、随分前「長門かよこ」を「長戸」と誤記したままオフセ本に(以下削除)


まず3話。……期待し過ぎたかもしれない。
ラッキーがナケワメーケ化され、少年が獣医の娘であるブッキーに助けを求めるのは、まぁ子供さんだから分かる流れ。
その子供を置いて、ブッキーが助けを呼びに走ったのも、まぁ中学生ではこんなもの。むしろ笑顔のため、弟のために積極的に戦いに挑んだ前2名のほうが凄いというか、性格の差だね。
そこから「自分で何とかしなきゃならない」と決意したわけだから。ダンスユニットに自分から参加を申し出る流れとも併せて、いい成長の見せ方です。
そしてただ「やっぱり入れて」と頼むのではなく、衣装を作ってくる辺りも礼をわきまえてるなぁと。そんなブッキーであることを知っていて、じっと待ちながら(誤字の)垂れ幕を用意してたラブと美希も、皆いい子だねぇ。


そんな中、一番引っ掛かったのが、イースが少年を引っぱたいて気絶させたこと。
主役3人に対比させ持ち上げられるキャラにしては、あまりに小物悪党過ぎる。
でもって、さらに問題なのは、それに対するしっぺ返しが一切なかったこと。
流石にカタルシスに欠けます。何せ、子供が殴られたことをプリキュアが知らないままだし。
これは、現状プリキュアがナケワメーケとしか戦っておらず、敵幹部と一切絡んでないから、でしょう。
例年の説教パートがないのもこのせいで、いざ敵幹部と直接対決となったら復活するかも。出来れば辞めてほしいんだけど……全く絡まないのも困る。


トリプルプリキュアキック! も、何とかならなかったものか。
覚醒前のブッキーが、変身後の2人の正体に気付かぬまま、攻撃を止めに入るという丁寧な展開を見せてくれたんだから。
ラッキーの動きを止めるため仕方なしという前提で、蹴る前後いずれかに、辛そうな表情を挟んでおくべき。
必殺技を躊躇なく撃ったのは、名前に「ヒーリング」が入ってるし浄化系の技だと、自動的に認識できたってことだろうけど。
……しかし《ヒーリングフレア》って、ファイナルファンタジー世代としては違和感のある名前だ……回復+最強黒魔法ってどうよ。ああ、それともゾーマ(闇の衣解除後)に唱えるベホマとか薬草とか、そっちのノリ?



そういえばパインは黄色いダイヤでしたね。赤いダイヤ=ギャレン復活とはならなかったか、残念。
でも大丈夫、イースがクローバー=レンゲルでしょ?
洗脳されたイースに、ブッキーが「私信じてる!」って言いながら容赦なく攻撃するんでしょ?
……いやね、仮面ライダー剣キャラショーで、ギャレンが「俺は信じている、睦月の勇気を!」的なことを言いながら、洗脳されたレンゲルを撃ったりしたんですよ。観客の子供の「やめてー!」って声を無視して。流石橘さんだ……



ところで関係ないけど、同じ日に『絶対可憐チルドレン』でも、橋陥落の危機が描かれてましてね。こっちは侵略、あっちは人災だったけど。
……その危機の描きかたは、圧倒的に絶チルのほうが上だったなぁ。まぁ作品のテーマの差、力を入れるところが違ってただけなんだけど。
タルトのプリキュア解説を聞きながら、美希が「プリキュアとして有名人に!」って妄想繰り広げるのは微笑ましかった。レスキューフォース(のR1)みたいなことしてるし。てか、何故に始球式?
SDキャラでちょこまか動く辺り、実に子供の発想であり、プリキュアとして一番大事なところだなと。こういう普通の発想が出来る子こそ、プリキュアにならなくてはならない。


「普通の女の子」が何故か戦うことに、ってのがプリキュアであり。
「普通の日常」を知っているからこそ、それを守るというプリキュアとしての動機が生まれるわけですから。
……その普通の定義を間違えると、絶チルの《普通の人々》のように道を踏み外す。連中が全然普通の日常を送れていないと初期に明らかになったし、とうとう普通の日常をもブチ壊す側に回っちゃったわけだから。
完璧だろうと信じようと、「普通の女の子」としての幸せをゲットするのが本意でしょう。「だってやってらんないじゃん、ファイターより乙女チックに」なんだから。



さて4話。
この手のお世話系少女アニメでは恒例行事の、おイタした妖精キャラの家出話。いや「迷子」だけど。
『どれみ無印』のドドも、『ふたご姫Gyu!』のピュピュも、生まれたばかりだから悪戯を主人公が我慢すべきだという結論になり、一方的に主人公側が割を食うという展開でしたが。
……やってくれました、フレッシュプリキュア説教臭さがどこにもねぇ。


何せ、主人公がシフォンに怒った理由が「ドーナツ台無しにされた」
そこかよ! 畳にジュースぶちまけって、そっちのほうが問題だよ!
でも、そのことは誰も責めない。その前には「悪戯の後を片づけるシーン」がわざわざ入ってましたし、きっとラブが母親に叱られながら掃除したんでしょう。誰のせいと言い訳するでもなく。
……ああ、意味不明言語を書き置きしたタルトは責められて然りか。おーい、誰か通りすがりの仮面ライダー呼んで来い。グロンギ語も、多分オンドゥル語も解読できるから(笑)
美希がヨゴレキャラまで完璧にこなしつつ、3人でお世話に悪戦苦闘する様は、窮屈感より微笑ましさばかり強調されて。
んで最後には、シフォン*3の悪戯の目的が「笑顔」にあったと、すっきりまとまりました。
誰も倫理的なことを口にしないから、後味悪くもなく、めでたしめでたしになる。グッジョブ! と叫びたいです。



ストリートの皆さんの描写も、観ていて嬉しい。
本物の駄菓子屋を見たことある子供は、今どれくらいいるだろう?
それを経営する、ちょっと怖そうだけど接してみたら優しいと分かるお婆ちゃんとか、会ったことある子供はいるだろうか?
……そしてその様を、「ツンデレ」と如何にも現代的な言葉で括ってしまう、今風の描写も忘れない。
言葉としては現代的だけど、その概念自体はずっと前から受け継がれてきたもの。
短く、そして一見冗長な描写に見えるけど、自分には必要なものだと思います。
このクローバータウンとはどんな街か、どんな人間が住んでいるか。主人公はこういう人間に囲まれ育ち、だからこそ彼らの笑顔を守りたいと思える。
はっきり言ってしまいますが、5シリーズと一線を画したなと良く分かりました。


しかも敵組織が、直接住人の笑顔を奪おうとするから、プリキュアの戦う動機と直結している。
無印MH、S☆Sにも、勿論5にも、日常描写はありました。
が、それは《非日常》である敵の侵略動機と全く、これっぽっちも、微塵も関係なかった*4ため、「何かいきなり現れて襲ってきた、だから倒す」というマンネリに陥ったわけです。
しつこいようですが、フレッシュ!は違います。異世界の何かを奪うのが目的ではなく、住人のマイナスエネルギーを集めるのが第一目的なんだから。突然襲ってきても当然です、毎日生まれている住人たちの笑顔が嫌いなんだから。



さて、その大人たちの代表格になりそうな、自分の一押しであるカオルちゃん
演技力は今後に期待、慣れていけば余裕だと思います。あの独特の笑い方がサマになってからが本番、かな?
前田健さんは、『デジモンセイバーズ』でゴツモン*5を演じてましたが、正直その頃マエケンさんの存在知らなかったから、普通に声優さんだと思ってました。違和感さっぱりでしたよ。
初登場の3話でも必要最低限のアドバイスで、ブッキーの背中を押してました。最低限というか微妙にズレてた気もしますが、こんなもんでしょう。


で、気になる4話ラスト。タルト=喋るフェレットにドーナツ売ったの?
……今後の謎としても解釈できると思います。そのままスルーすればいいものの、ラブに直接疑問口にさせたんだから。
謎の人であるカオルちゃんと顔見知りだとか。あるいは、タルトが実は人間体になれたとか。怪しい関西弁が伏線になってたとしたら、大喝采しますよ自分は。1話冒頭に出た長老、関西弁じゃなかったし。
何気にタルト、注目です。妖精キャラなのに語尾の「〜メポ」等がなく、声も甲高くなく。変身アイテムや人間体になって正体を隠すでもなく、フェレット扱いされてそのまま飼われる=日常に溶け込むってのも新鮮ですし。
「ピーチはん」と、変身前も変身名で呼んでるのも、今後絆が深まったら本名呼びになるとか?



さて次回。
タイトルに「デート」ってあったけど、無印キリヤ退場回も全然デートしてなかったのに「衝撃デート」って書かれてたから、どってことないでしょ。
むしろ、ラブの学生生活が更に描かれそうで、楽しみです。
イケメンとの恋愛ばっかで食傷気味だったから、尚更。人は"心"だろうがっ、いや藤Pも舞兄もココナツも外見だけじゃなかったが(一応)、でもキレイなだけってのも、ねぇ。
ジャリガキの一人くらいは男気を見せて、ナケワメーケに生身で挑んでほしいけど、どうなるかな?

*1:串に具が4つって、随分豪華なおでんだなぁと思ったら合体失敗の伏線だなんて。誰が気づくかンなもん!(笑) 

*2:玉じゃなくて「土」。

*3:この名を聞くと、どーしても『ふたご姫Gyu!』の生徒会長シフォンを思い出す……主役2人とチームを組む秀才、だがそれらしい活躍がサッパリなかった不遇キャラ……

*4:たむけんさん話など一部例外はあれど、本筋に関わらなかったのは前シリーズ共通。

*5:進化したと思ったら白くなっただけ、と思いきやメテオとか撃って来た強敵デジモン。その後転生し仲間入りした、慇懃無礼な奴です。覚えてます?