今週のカブト姫Gyu!

天道総司仮面ライダーカブト》
「自分が退学になってでも友達を助ける……クィーンには向かないタイプだな」

加賀美新(『仮面ライダーカブト』)
「天道、お前」

天道
「友情を言い訳にして誰かを頼るな、外交は戦いだ! 戦わなければ生き残れない! そう、加賀美お前もだ!」

加賀美
「何言ってんだ天道!」



神崎士郎(『仮面ライダー龍騎』)
「このカードデッキを手にした時、お前の戦いは始まる」

ミルロ(『ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!』)
「……私の、戦い?」

神崎
「出番が欲しければ……戦え」



天道
「そうだ、キャラ立ちとは、すなわち出番の奪い合いだ。戦って、戦って、戦い抜いたものこそが出番を得る」

加賀美
「何言ってんだ天道?」

天道
「Bクラスに左遷され、喋ることはおろか、背景にすら映れない境遇。それを望まぬのなら、戦うしかない。さぁ加賀美、俺と戦え!」

加賀美
「……安心しろ天道。今週もお前は、《仮面ライダードレイク》がクロックアップや必殺技を使う間もなく、天の道を行きまくりの活躍しまくりだったじゃないか」

天道
「お前は何もわかっていない、コレを見ろ」

加賀美
「? TV Bros.4月15日号の、カブトの予告コーナー?」

4/16▶加賀美(佐藤祐基)はドレイクの資格者である大介を、ZECTに入るよう説得しにいく。一方三島たちは、ZECTに従わないライダーが出現した場合の処遇を考えていた。

4/23▶シャドウ解散のせいで影山が活躍できないことを不満に感じる加賀美。元シャドウのリーダー矢車が、単独で活動していることを知った影山は、シャドウ再結成に向け動き出す。
加賀美
「……あ」

天道
「そうだ。この俺の名前が何処にもない!」

加賀美
「もしかして、主人公はやっぱ俺ってこと!? いやぁ〜〜、悪いね天道くん!」

天道
「出番が欲しければ戦うしかない。ミルロ、お前も"闘"え!」



神崎
「……これがお前の契約モンスター《敏鬼》。契約すればお前のキャラ立ちは極端に良くなるが、引き換えに大事なものを失――」

ミルロ
「嫌です」

ようやく前回のカブト見たんですが、いやぁ熱かった。
天道の「友達じゃない、だがメシを食いに来い」(大意)って台詞、考えれば考えるほど深い。
きっと天道のことだから、今までも加賀美みたいな奴を偶然助けて。結果、そいつに頼られ過ぎるようになって。対等な関係を築けず別れた。そんなことも、あったんじゃあないかと。
だから加賀美は「友達じゃない」。仲間で、戦友で、大親友? 決して具体的には例えないからこそ、どんな関係も築ける。
これぞ、真・友情パワーですよ! アタル兄さーん!(笑)


この辺、響鬼最終回の、ヒビキさんの言葉を思い出しました。
明日夢を正面から「弟子」と呼んでも、もう明日夢は惑わない。「弟子」という言葉を重荷にしない、囚われない。
何があっても、明日夢は自分の道を進むだろう。そうわかったからこそ、ヒビキさんは「俺について来い」と言ったわけです。
別に鬼の弟子にしたいわけじゃなくて、生き様そのものから学び取れと。先人の背中を見て、いつかそれを越えていけ、と。
言葉をそのまま捉えていては、決してつかめない意味があるんです。つかませるなら、それだけの前フリが必要だとは思うけど。


果てさて、天道に見せ場を根こそぎ奪われたドレイクとは、衝突必至。
でも風間の言いたいのは、正しさだけが必要なのか、正しいだけの奴に人間はついていけるのか、ってことなんだろうし。
矢車さんの完全調和に続いて、またしても天道主義に揺さぶりをかけてきたわけですな。
ガキくさい理由で始めるんじゃなくて、互いの信念をぶつけ合うライダーバトル。これなら、オールオッケーです。
矢車さんとも、バトル後はノーサイドだったし。一度は女性を侮辱してしまった風間とも、今後和解していくのかどうか。
このあっさりとした美徳こそ、人間いやさ「日本人」、更に言うなら「武人」じゃないですかね?



ふたご姫も、この調子で頑張って欲しい所存。
理解してくれる大人がいる世界って、いいよね。カッコいいよキャメさん。
唐突な敵登場は、ますますプリキュアを連想させてるけど、っていうかトーマはナズェ見てるンデスか? ダディャーナザァーンですか? 常にふたご姫をストーカーですか? 授業受けないのですか?


置いといて。
そりゃトーマのように、最初っから友達を拒絶してれば楽に生きられる。確かに友情は言い訳にもなるし、足かせにもなる。
でも、そのしがらみを拒否しては、人間としてスタートラインにすら立てないわけです。
シフォンやβ様が、加賀美の地点までたどり着けるのは、まだまだ先のこと。真・友情パワー(応用)を会得するには、まずノーマルの友情パワー(基礎)を理解せねばならない。
ゆるゆる、のんびり〜と、前に歩いていってほしいものです。と、両作品を無理矢理つなげてみる。