仮面ライダーカブトのふたご姫原論「ふたご姫もクロックアップ!?」の巻

加賀美新仮面ライダーザビー?》
「……やった。やったぞ、俺は遂にライダーに変身したんだ」

天道総司仮面ライダーカブト》
「俺は信じていたぞ加賀美」

加賀美
「ありがとう天道! これからは一緒に戦――」

天道総司
「ウソだ。……さて加賀美、今日から始まったふたご姫2年目についてだが」

加賀美
「いや待てよ! ホントに変身したんだ、夢じゃないぞ!?」

天道
「なら四月バカだ。まず、あのベストツンデレプリンセス2号の声は――」

加賀美
「人の話を聞けー!」

天道
「……全く、空気の読めない奴だ」

加賀美
「お前にだけは言われたくねぇ」

天道
「お前のことだ、どうせ数ヵ月後には『変身する前のほうが強かった』と言われるに決まってる」

加賀美
「本気でそうなりそうで怖ぇくらいだよ」

天道
「そして加賀美、お前は『笑い』というものを何もわかっていない。あの調和男の代わりに仲間を守り、単機でワームを倒し、ザビーゼクターに認められる。
 そこまで盛り上げた上で変身失敗するのが、芸人魂だろう」

加賀美
「俺は芸人じゃねぇ!」

天道
「日曜朝のお茶の間に笑顔を届けられる、こんな素晴らしい子供番組はないぞ」

加賀美
「口ポカーンと開けてる子供たちの顔しか浮かばねぇよ」

天道
「さて、今週からスタートした『ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!』だが」
加賀美
「どうでもいいけど、ふしぎ星から外に出た割に、タイトルには『ふしぎ星』が入るんだな」

天道
「本当にどうでもいいな。問題は、あの空気の読めない副会長とやらだ」

加賀美
「始まって1話で言うのもなんだが、あいつだってお前が言うなと思うぞきっと」

天道
「最後には上半身裸でバイオリンを弾きそうだな」

加賀美
「『マイメロ』の柊かよ! しかもバイオリン弾いてたの別の奴だし」

天道
「去年は、エクリプスと和解するまで半年もかかったからな。今年は展開が全てクロックアップされる」

加賀美
「まぁ、悪い意味でゆるゆるされるのは、もう勘弁してほしいけどな」

天道
「だから今回は、2話で教頭が闇に吸い込まれる」

加賀美
「早ぇよ!」

天道
「ツンデレプリンセス2号の取り巻き二人は、3話で片方が造反、4話でもう片方も造反だな」

加賀美
「急展開過ぎだろ! キャラの掘り下げくらいさせてやれよ!」

天道
「そうか。ならブライトは5話で再びブラッククリスタルに取り込まれ、49話までそのままだ」

加賀美
「もう勘弁してやれよ!」

天道
「マイメロのお母さんは言っていた、『あれだけやってゴメンの一言で済むとは思ってないわよね』と」

加賀美
「ブウモも海の国で反省しながら頑張ってんだろ、そういうことにしてやれよ」

天道
「そして、あの飛鳥ももこ九条ひかりを足して二で割った生徒会長とは、3話でわかり合い、4話で弟が登場後すぐ退場――」

加賀美
「……また本気で殴られたいか?」

天道
「四月バカだ、今日くらい勘弁してくれ」

加賀美
「それで、あのエリザベータクロックアップか?」

天道
「無論だ。アルファがベータをカッパらったらイプシロンする」

加賀美
「わけわかんねぇ、いや待て。俺もそのドラえもんの謎かけ知りたいぞ、教えてくれ天道!」

天道
「ならコレを読め」

http://q.hatena.ne.jp/1086095271

加賀美
「あるのかよ!?」

天道
「そしてツンデレータがクロックアップして、9話程でデレデレータになる」

加賀美
「意味が何となく通じちゃうのが怖ぇよ」

天道
「『ツンデレはデレる直前までが賞味期限だ』。おばあちゃんが言っていた」

加賀美
「ツンデレ知ってんのか、お前のばあちゃん幾つだよ」

天道
「見ろ、今のアルテッサを。ふたご姫と打ち解け、アウラーにデレ、もはやキャラの特性は完全に失われた」

加賀美
「ファンから袋叩きに遭うぞお前」

天道
「デレた瞬間から、ツンデレの価値は失われる。エリザベータが何処まで、ふたご姫の主人公パワーに抗えるか見ものだな」

加賀美
「……そぉいや俺も、10話もしないうちにお前と友達っぽくなっちまったもんなぁ」

天道
「言ったはずだ、友達じゃない。お前とは次の話でガチでライダーバトルして負ける予定だからな」

加賀美
「それも早ぇぞ!? お前を超えるまで、せめて年末くらいは待たせてくれよ!?」

天道
「そして俺はすっかり自信を失い、カブトゼクターから見放される」

加賀美
「お、おい、何言ってんだよ」

天道
「加賀美、俺はもうダメだ。天の道を行き総てを司るなんて、とんでもない思い上がりだった……」

加賀美
「バ、バカヤローッ!! そんなの俺が知ってる天道じゃねぇ!!」

天道
「心配するな。次の次の話では、アバンタイトルで即立ち直るからな」

加賀美
「それも早ぇ! いい加減にしろ!」