そして僕らのヒーローが、また一人去っていく

MaxHeartがもうすぐ終わるんで、十ンヶ月振りに視聴。
最終回予告にキリヤ*1の映像。テンションMAXに。
その部分だけ盛り上がったのは自分だけでいい。
来週、キリヤとほのかの再会に期待してるのは自分だけでいい。むしろそれ以外何も(略)
……劇場版2作目については、いずれ。


その後、ビデオでリュウケンドーを視聴。
実は音楽が大島ミチルさん(ハガレンのかた)で、何となくそれっぽく聞こえる。今調べたら、実写版セラムン平成教育委員会もそうなのね。
「袖すりあうも他生の縁。涙にくれるあの子に変わり、お前の悪行を打ち砕く! ファイナルキー、発動!」
わーい時代劇みたいでカッコエエ。
体裁は、子供の頃見てた特撮思い出す感じなんですが。掛け合いが面白すぎ。
難しいこと考えたくないよ。こーいうので充分です。


ビデオを止めてマイメロ視聴。
ねずみ小僧な小暮(CV:沢城みゆき)。
……芹沢! ぱにぽにの芹沢(CV:沢城みゆき)じゃないか!
しっかし、小暮は男だ。漢だ。おそらく、響鬼の小暮さんに尻叩かれて鍛えたんだろう(意味不明)。
武装錬金の剛太*2思い出すな。うん、それじゃ歌とくっつかないわけだが、それでもアリな展開にしてるのがナイス。


ビデオ視聴を再開して、マジレン
メガネの冥府神との問答。何このアップダウンクイズ。あと紐くわえながら喋るな、翼とヒカル先生。三刀流かお前ら。
そしてあっさり復活した父。
「猛る烈火のエレメント、天空勇者ウルザードファイヤー!」
そしてあっさりワイバーンを倒す父。
無茶過ぎる。そして、ますますヒカル先生の立場が、ってかワイバーンに人間呼ばわりされてたよね先生。「人間がいくら頑張っても〜」って、兄弟と一緒くたにされたよね先生。来週は頑張ってください。



……そんな流れで、響鬼最終回を視聴したわけです。
アバンタイトルでオロチ終了。いきなり「一年後」。
まぁ覚悟はしていたさ。(笑)
でもなぁ、これでいいわ。全然OKッスよ。


だって、ちゃんと「一年後」だし。
成長の後が見えるから。皆、鍛えてたんだよね。
最終回丸々エピローグ、ってのは元々大好きだし。*3
「あきらちゃん」「明日夢」「京介」って名前呼びも、爽快感バツグン。
成長フラグを上手く昇華できない、もしくは納得してもらえないなら、時間軸スッ飛ばして着地点だけを見せればいい。あとは各自の想像で補完。
これは「投げっぱなし」じゃないですよ。着地点さえ納得できれば、前期後期ファンそれぞれの脳内補正ができるわけだから。


明日夢大好き前期ファンは、本当の意味でヒビキの弟子になった明日夢に涙し。
京介大好き後期ファンは、鬼の修行を真剣に続け、変身体になった京介に涙す。
大雑把な分け方ではあるけど、どっちのファンにも優しい最終回、って気がしたのは自分だけ? 自分だけなのかな。
無論、明日夢がヒーロー番組に相応しくないキャラとはカケラも思わず、桐矢も桐矢のまま成長して欲しいと願った自分は、どっちもオッケーです。最高でーす。(笑)


だから、京介変身体も嬉しかったですよ。
彼には彼の1年があったから、遂に明日夢を認められたんだし。
これが京介の第一歩、ホントの鬼になるのはこれからだ。
もう、自分には見えたよ。キで始まる名前の鬼の、主治医になった明日夢の未来が。
……ただ、一つだけ引っかかったぞ。いや文句とかじゃないんだ。
あのね、キリヤ。

桐矢京介
「だからここは俺に任せろ、君には無理だ」

それなんて橘さん?

橘朔也
ここは俺に任せろ。変身!」
(辛味噌「rebirth」のCMより)

これからはネタキャラとしても鍛えような、キリヤ。草加先輩も辿った道だ!(笑)



とにかく、最終回は文句なかった。
なら、それでいいやと思います。ブレイドの時も、そう納得したし。
イブキ、トドロキが1年後でも空気だけど、それ言ったら去年の橘さんや睦月も(略)
一方、洋館の男女のオチも見事。日常の中に潜む悪意が魔化魍だとしたら、それは延々と続いていくもの。だから、あの男女もループしてるんですよ。今日餌を与えてた男女にも、さらに餌を与えてる男女がいるんですね。そしてそいつらにも以下略。
まさに、日常の中に存在しうる非日常、なわけだ。


で、日常の中の非日常=ヒビキさんと、非日常から日常に帰った明日夢
結局明日夢は、前期後期とか関係なしで、ずっと迷ってた。ヒビキさんの背中追いながら。
迷う過程には、電車で席を譲れなかったりする時期だって、流されるまま鬼になろうとした時期だってあっていい。
でも最後に、真似じゃいけない、頼っちゃいけないと気づいた。その時初めて、日常非日常とか関係なしで、ヒビキさんの弟子になれたわけだ*4
結局着地点は、前期も後期も一緒だった。
ヒビキさんの背中を見たことで、何かが変わり始めた少年は。
半年かけて踏んだ第一歩を経て、遂に歩き出した。自分の道を。
その過程には、前後それぞれに問題あったかもしれないけど、きれいにまとまったわけです。


なら、もういいや。
とある長々長文の響鬼批判論文が、情報操作を平気でやってるとか。
あれだけ明日夢を責めておいて、キリヤの言動が一番子供番組らしくないのをスルーする理由がわからんとか。
例えるなら、前期響鬼=原作、後期響鬼=別の解釈でアニメ化。だから双方にファンが分かれた、でもそれは明確のポリシーがあるからこそ成立する*5のであり、プロデューサー更迭によって行うべきじゃない、同じ作品内でやるべきことじゃないとか。
「完全新生」とはクウガにおける超変身だったって解釈を聞いて、だからグロンギはきっと(略)、きっと高寺Pは今頃南の島(略)
言いたいことはいっぱいあったけど、もういいです。言ってるけど。
そんな反論を、一部悪意も混じったであろう主張を、全部フッ飛ばしてくれる最終回でした。


ヒーローになるのが答えじゃない。
唯一絶対の答えなんてない、それもまた、答えの一つに過ぎない。

ヒビキさん
「小さいことに、くよくよしたりしてない?
 自分のやりたいこと、やれること、やればいいんだよ。少しずつさ。
 それが、強さになるんだよ。きっと」

全くその通りの最終回でした。
だから。
自分は自分のやりたいことを頑張ります。



そして最後に。
実は、自分が井上脚本で一番引っかかるワンパターンものって、井上ワープじゃなく。
「肝心な会話中、ここぞって時にいつもかかってくる電話」なのでした。
最終回でも妨害されたよ、明日夢の反論。ぱにぽにの出席番号31番さんですか?


でもいいじゃない、地味でも何でも。
それが自分の決めた道なら。


「1年間」ありがとうございました。







とか、思ってたのよ。↑をオチにしようと思ったのよ。
全てを許せる気になったのよ、ラストシーン見たら。


そんな爽やかな気分のまま、テレ朝の公式HP見に行ったら、だ。

細川茂樹さんラストインタビュー」
http://www.tv-asahi.co.jp/hibiki/06_takeshi/index.html



そ、そうですか…。ところで最終回なんですが…。
細川 台本読まれただけですよね?見ていただかないとわからない部分あるんですよ。ぶっちゃけて言うと台本のままではない部分があるので。


そうなんですか?
細川 台本に間に合わなかった部分があって*6、現場で多少相談したんです。そのかわり、みんな納得のいく映像がとれたと思います。結構いいラストなんじゃないかな。


僕がラストシーンを読んだ印象だけで言わせていただきますと…。
細川 あれは忘れた方がいいですよ、ホント(笑)。


それじゃあ話になんないじゃん!
細川 話になんないんですよ、申し訳ないけど(笑)。

「あれ」は「話になんない」から、「忘れた方がいい」。


何をですかヒビキさん!?!?!?



……未だ、ジレンマは終わらない、のかもしれない。



PS もしスパロボ的なものに『響鬼』が出たとしたら、明日夢選択イベントの結果ルートが2つに分かれて、明日夢か京介のどちらかの変身体がユニットになる、とか妄想した。だって、答えは一つじゃないから。(笑)

*1:何度も言うように、1年前にも転校生キリヤが存在したんですよ。敵の幹部だけど主人公の白いほうに恋して、ジレンマと戦って。ある日、とある子のラブレター破った彼を咎め白キュアに、「気持ちって何なんだ、僕の気持ちもわからず偉そうなこと言うな!」と見事反論してみせた少年が。

*2:武装錬金ピリオド』良かったよー。想い人のために命を貼る、戦友に後を託す、これぞ王道。これぞ漢よ。

*3:SDガンダムフォースの最終話を思い出すなぁ。懐かしや、ぱにぽにだっしゅEDで名前間違えられてた、ダークストリーム・ファイナルヘルカタストロフ。

*4:弟子というより、対等になった気もする。まぁ、京介とは違った形で師弟になったんだよね。そう納得。

*5:ex.ハガレン。自分はどっちも好きだけど、アニメはダメってかたもいる。でもケンカとかせずに、普通に語り合える。それが当たり前なのにね。

*6:井上脚本は速筆で有名じゃなかったのか、それともよっぽど製作が遅れてたのか!?