伊藤ごうじって誰
ないしょのナイショ、読破。称賛の声は出尽した感があるので、敢えて重箱の角を。
加納さんについて一言も言及なかったのは、どうかと。Q&Aもインタビューでも、誰も何も言ってない。飯塚や高木の話が作れてよかったって、みんとや小川よしみ*1も立場ないよ。
8話運動会回想の、おんぷ転倒事故。何故加納さんが、おんぷに謝るシーンを描かなかったのか。その解説なくして、自分のないしょのナイショは埋まりません。
あと大和屋親子云々の話は、言わぬが華だった気も。てか、大和屋脚本に愛がないなら、第9話も手直ししてほしかった……
追記。
アレだ、おそらく自分に期待されてるであろう件についても、ちゃんと書いておこう(笑)。
ナイショ11話=最後の矢田はづ(の、可能性が高そうな)話。
馬越さんが設定したのは「勇気の出るチョコレート」だけらしい。
つまり、馬越さんは矢田はづに思い入れがない7歳矢田はづの設定は、11話作画監督の生田目さんあたりが創ったってことですか。
しつこく言ってますが、幼稚園矢田→現在の矢田の髪型の変遷に、あの7歳矢田は入りにくいし。
何より7歳はづきの私服が、11歳はづき私服のミニマムVer.って適当な扱いで、結果9歳はづき私服が無視されてたのが納得いかないわけで。
まぁ、もう諦めたけどね…………
とりあえず、11話「またみてね」イラストが、馬越さん作ってわかっただけいいか。
そしてある種、こっからが本題。
この本の体裁、まるっきり「大人向け」ですよね。
少なくとも「子供向け」じゃない。
いや何を今更という話ですが、一応今までのどれみ本って「ルビ」が振ってあったんですよ。
マジカルガイドシリーズも、マジカル&ビジュアル・メモリーも、スター・ダイアリーも(←それはコメットさん本だ)。
……確認したら、どれみCGCはじめてブックは違ったんだけど。(笑)
確かに自分も前評判で、コメットさん☆の「メモワール・ド・エトワール*2」級のを期待してたんでいいんですが。
ナイショだけルビなしにされると、何だかどうも。
自分にとって最強のどれみ公式本は、今も昔も。
ソニー・マガジンズから出ていた「おジャ魔女どれみ 1&2」です。
コレ読んで、自分はどれみに「ゴー宣、そして小林よしのりが失った『子供へ直接届けるメッセージの大切さ』」を勝手に見出し、ズブズブとハマっていったんですから、しょうがないのです。(笑)
この本、かように自分が感銘を受け過ぎた、関Pインタビューや佐藤&五十嵐SD対談にも、ルビは振ってありました。
TVの中のどれみちゃんと同じように歳を取った「どれみ世代」も、現在中3。
メインターゲットだった3〜6歳の子供も、今は9〜12歳。
もし、今この本を読み返したならば。子供の時は敬遠したであろう長い文章の中にある彼らの思想に、改めて感動してくれるんじゃないかなー、って思うのです。
プリキュアはどれみの精神を継がず。
デカレンジャーが「子供向け」と「ドラマ」を、見事すぎるほど鮮やかに両立させ。
響鬼が、背伸びしたがりな子供に本気で憧憬される大人の姿を、これでもかと提示し。
ケロロが、何だかんだで藤子F精神を継ごうと真剣に子供と向き合って。
そのドラえもんすらも、現代の子供のために難産の末、源流に向け再生した今。
不相応にも、「子供向け」とは何か? を考えてしまう、最近の自分なのです。